自然循環

原子力安全に関すること

受動的崩壊熱除去とは?動的機器に頼らない安全機能

通常の原子炉冷却系統は、高温の原子炉から生成された熱を安全に除去し、原子炉を安定的に運転するための重要なシステムです。このシステムは、通常は能動的な機器、つまりポンプや弁を使用して、冷却水を炉心を通じて循環させます。冷却水は熱を吸収して蒸気に変わり、タービンを回転させて発電します。このような能動的な冷却システムは、外部電源に依存しており、停電や機器の故障が発生すると、原子炉を冷却できなくなります。そこで開発されたのが、受動的崩壊熱除去システムです。このシステムでは、能動的な機器に依存することなく、原子炉の崩壊熱を安全に除去します。
原子力施設に関すること

AP1000→ 最新の受動的PWR技術

AP1000とは、 最新世代の受動型加圧水型原子炉で、その重要な特長は、事故時でも炉の冷却や圧力の制御に能動的な手段に依存しないことです。この技術は、安全性の向上と簡素化を目的としています。AP1000の特徴の一つは、重力駆動安全システムです。事故が発生した場合、このシステムは重力の力を利用して安全注入タンクから炉に冷却水を供給し、炉を冷却します。これにより、事故時に人為的な介入が不要となり、安全性が高まります。
原子力の基礎に関すること

原子力の自然循環とは?仕組みと役割を解説

原子力の自然循環とは、原子炉内で生成された熱を冷却材によって運び、その冷却材が温度差によって循環する現象です。原子炉で発生した熱は、冷却材(通常は水)によって吸収され、高圧・高温の蒸気になります。この蒸気が原子炉からポンプによって一次冷却系へ送られ、そこでタービンを回転させて発電を行います。発電に使用された蒸気は、復水器で冷却されて水に戻ります。水になった冷却材は二次冷却系と呼ばれる経路を通り、原子炉に戻されます。この循環を繰り返すことで、原子炉内の熱が効率よく運び出し、発電に使用されています。
原子力安全に関すること

原子炉緊急冷却装置(IC)とは?

原子炉緊急冷却装置(IC)は、原子炉の冷却機能異常時に稼働する重要な安全装置です。その主な役割は、原子炉の炉心を冷却し、燃料の過熱や溶融を防ぐことです。すなわち、ICは原子炉の安全運転を確保するために欠かせないシステムであり、原子力発電所の安全性を維持する上で重要な役割を果たしています。
原子力施設に関すること

原子炉の心臓部を支える「再循環ポンプ」

原子炉の心臓部を支える装置のひとつに、「再循環ポンプ」があります。再循環ポンプとは、原子炉内で発生した冷却材を圧力をかけて強制的に循環させるためのポンプです。原子炉内の核分裂で発生する熱を冷却材によって取り除き、熱交換器で熱を回収する役割を担っています。再循環ポンプの働きによって、核分裂反応が継続的に行われ、原子力発電所の発電が安定して行われます。
原子力施設に関すること

原子炉用語「SWR1000」の解説

SWR1000とは、「加圧軽水炉(PWR)」と呼ばれるタイプの原子炉であり、発電所での電力生成に使用されます。この原子炉は、日立製作所によって開発されており、安全性と効率性に優れています。SWR1000では、核燃料が「燃料棒」と呼ばれる管状の容器に入れられ、それらが原子炉圧力容器内に収められています。核燃料の核分裂によって発生した熱は、水(軽水)を沸騰させて蒸気へと変えます。蒸気はタービンを回して発電機を稼働させ、電気へと変換されます。この原子炉の特徴として、以下が挙げられます。* 高い熱効率SWR1000は、従来型原子炉と比べて熱効率が向上しており、発電効率が高いです。* 優れた安全性原子炉圧力容器と原子炉格納容器による二重の安全対策により、放射性物質の漏洩を防ぎます。* 運転実績SWR1000は、国内外で運転実績があり、高い信頼性と安定性を示しています。