水和電子

原子力の基礎に関すること

水和電子と放射線

「水和電子と放射線」の、「水和電子の生成」では、水和電子の形成メカニズムについて説明しています。水和電子とは、水溶液中で自由電子が水分子を取り囲んでできる負電荷をもつ粒子です。この水和電子の生成は、放射線による水溶液の電離によって起こります。放射線が水溶液に入射すると、水分子中の電子がエネルギーを獲得し、水分子から離脱して自由電子になります。この自由電子は、周囲の水分子と相互作用して水和電子を形成します。この相互作用は、水分子が極性を持つため、水分子が自由電子に引き寄せられ、水分子が自由電子を囲む形で水和電子が生成されます。
原子力の基礎に関すること

活性種→ 放射線から生まれる反応性の高い物質

活性種の生成と消滅放射線は、物質に当たると電子の動きを激しくし、原子や分子の構造を変えてしまう。このとき、物質が本来持っている安定した状態から離れ、反応性の高い不安定な状態となる活性種が生成される。活性種は、周囲の原子や分子と激しく反応し、様々な影響を与える。活性種の生成は、放射線の種類やエネルギー、物質の構成によって異なる。また、放射線を照射した後の時間経過とともに消滅していく。活性種の消滅は、周囲の物質との反応によって安定な状態に戻るものと、放射線を照射していない部位に移動して消滅するものがある。