原子力用語「外殻電子」がわかる解説

原子力を知りたい
外殻電子ってなんですか?

原子力マニア
原子核の周りを多層に取り巻く電子軌道の集まりを電子殻と呼びます。そのうち一番外側の電子殻にある電子を外殻電子と呼びます。

原子力を知りたい
外殻電子ってたくさんあるんですか?

原子力マニア
そうです。原子の種類によって異なりますが、大きな原子番号を持つ原子ほど、外殻電子が多くなります。
外殻電子とは。
電子に関する用語で「外殻電子」という言葉があります。原子核の周りを何層にも取り囲む電子軌道の集合を「電子殻」と呼び、内側の電子殻から見て外側の電子殻にある電子を外殻電子と呼びます。
電子殻に入る電子の数は、原子核にある陽子の数(原子番号)と等しいので、原子番号が大きい原子ほど多くの電子殻を持ちます。これらの電子殻は、エネルギー準位の低い順に「K殻」、「L殻」、「M殻」、「N殻」と呼ばれています。各電子殻に入る電子の数は、その電子殻のエネルギー準位を表す主量子数「n」の関数で、2n²となります。最外側の電子殻にある電子を「最外殻電子」と呼びます。
通常、物質から電子が失われるとき(イオン化)には、最外殻電子が失われます。一方、高エネルギーの光が物質に当たったときに生じる光電効果のように、内側の電子殻の電子が失われる場合があり、これを「内殻電離」と呼びます。
電子殻と外殻電子とは

-電子殻と外殻電子とは-
原子では、電子の周りが電子殻という階層的な構造になっています。各電子殻は、原子核から一定の距離にあり、エネルギー準位が異なります。最も外側の電子殻は外殻電子と呼ばれ、原子の化学的性質に大きく影響します。
外殻電子は、他の原子と結合したり、反応したりするための原子内の最も反応性の高い電子です。原子の外殻電子数が異なることで、異なる化学的性質を示します。たとえば、水素には外殻電子が1つあり、酸素には外殻電子が6つあります。この違いにより、水素は可燃性ですが、酸素は不燃性になります。
軌道電子の数と構造

軌道電子の数と構造
原子は、中心に原子核があり、その周りを電子が回っています。電子は特定のエネルギー準位にしか存在できず、各準位には一定の数しか電子を持つことができません。これを電子殻と呼びます。
最初の電子殻はK殻と呼ばれ、最大 2 個の電子を持ちます。2 番目の電子殻は L 殻と呼ばれ、最大 8 個の電子を持ちます。そして、3 番目の電子殻は M 殻と呼ばれ、最大 18 個の電子を持ちます。このように、電子殻はエネルギー準位が高くなるにつれて、より多くの電子を持つことができます。
電子殻のエネルギー準位

電子殻のエネルギー準位とは、原子核の周りの電子が占める軌道です。各エネルギー準位は、固有のエネルギーを持ち、電子のエネルギーが低いほど、原子核に近い軌道にあります。
電子殻は一般的に、K殻、L殻、M殻などの文字で表されます。エネルギーが低い順に、K殻が最も内側で、原子核に最も近い軌道です。L殻はK殻の次にエネルギーが高く、原子核から少し離れた軌道です。M殻はL殻の次にエネルギーが高く、最も外側の電子が占める軌道です。電子殻はさらに、s、p、d、fなどのサブシェルに分けることができます。
最外殻電子と電離

最外殻電子と電離
原子核の外側にある電子は「外殻電子」と呼ばれ、最もエネルギーを持っています。外殻電子が原子核から遠く離れると、原子は不安定になり、電離という現象が起こります。電離では、外殻電子が原子から放出され、イオンを形成します。この過程は、X線や紫外線などの高エネルギー放射線や、高い温度によって引き起こされます。電離により生成されたイオンは、正電荷(陽イオン)または負電荷(陰イオン)を持ちます。
内殻電離

原子力用語「外殻電子」がわかる解説
内殻電離
外殻電子とは、原子核の周りを最も外側で運動している電子です。一方、内殻電離とは、外殻電子よりも原子核に近い内側の電子の軌道から電子が取り除かれる現象を指します。
内殻電離は、X線やガンマ線などの高エネルギー放射線によって引き起こされます。これらの放射線は、内殻電子の軌道に十分なエネルギーを与え、原子から放出させます。内殻電離が起こると、原子内の電子配置が崩れ、よりエネルギーの低い軌道に電子が遷移します。この遷移の際に、エネルギーが放出され、特性X線と呼ばれるX線の放出につながります。特性X線のエネルギーは、内殻電離が起こった内殻の種類によって決まるため、元素分析や材料科学などの分野で利用されています。