MSK震度階:地震の揺れ方を測る物差し

原子力を知りたい
MSK震度階ってなんですか?

原子力マニア
地震動の強さを物体の運動や人体感覚で階級付けたもので、12段階あります。

原子力を知りたい
MM震度階と違うんですか?

原子力マニア
MM震度階とはほぼ同一です。MSK震度階はMM震度階の案を国際震度階にしたものです。
MSK震度階とは。
地震動の強さを身体感覚や物体の動きで表した「MSK震度階」という用語があります。日本では気象庁が8段階の震度階を使用していますが、アメリカやイタリアなどでは12段階の「修正メルカリ震度階(MM震度階)」が採用されています。
MSK震度階は、ソ連のメドベージェフ、ポーランドのスポンホイアー、チェコスロバキアのカルニクによって考案されました(3人の頭文字を取ってMSKと名付けられています)。1964年の地震学・地震工学政府間会議で暫定的に国際的な震度階とされました。MSK震度階はMM震度階とほぼ同じ内容で、12段階の震度を使用しています。
MSK震度階とは?

-MSK震度階とは?-
MSK震度階とは、地震の揺れ方を評価する12段階の震度階で、1964年にヨーロッパのマクロ震度委員会(MSK)によって定められました。従来の震度階が主観的な被害状況に基づいていたのに対し、MSK震度階は、地震計で観測される加速度や変位などの物理量を基に、揺れの強さを客観的に表しています。このため、より科学的かつ国際的に統一された震度評価が可能となりました。
MSK震度階とMM震度階の比較

-MSK震度階とMM震度階の比較-
MSK震度階とMM震度階はどちらも地震の揺れの強さを表す震度階ですが、MSK震度階の方がより新しい基準で、より精細に揺れ方を分類しています。
MSK震度階は、建物の損傷度合いや人々の体感など、複数の要因を考慮して揺れの強さを評価しています。一方、MM震度階は主に建物の損傷度合いに基づいています。そのため、MSK震度階の方がMM震度階よりも広い範囲の揺れをカバーしており、震度のばらつきをより正確に捉えることができます。
また、MSK震度階は12段階に分けられていますが、MM震度階は10段階です。MSK震度階では、震度6から12までがMM震度階には存在しないため、より強い揺れをより細かく評価することができます。
MSK震度階の12段階

MSK震度階は12段階に分かれており、各段階は地震の揺れ方の強さを示しています。最も弱い揺れはI度で、人はほとんど揺れを感じません。一方、最も強い揺れはXII度で、建物が倒壊するほどの激しい揺れになります。震度はI度からVI度までは弱い揺れとされ、一般的に家具の転倒や窓ガラスの破損などの軽微な被害が発生します。VII度からIX度は中程度の揺れとされ、建物に構造的な損傷を与える可能性があります。X度からXII度は強い揺れとされ、建物が倒壊したり、地盤が液状化したりするほどの甚大な被害をもたらす可能性があります。
MSK震度階と日本の震度階

MSK震度階は、1964年にヨーロッパのマクロ震度委員会(MSK)によって発表された地震の揺れの強さを表す震度階です。MSK震度階は12段階に分かれており、それぞれに地震の揺れの状況が定義されています。一方、日本の震度階は、気象庁が1996年に発表したもので、MSK震度階を基にしていますが、日本独自の条件を考慮して修正されています。日本の震度階は10段階に分かれており、MSK震度階よりも細かい段階で地震の揺れの強さを表しています。
MSK震度階が国際的な物差しとなった経緯

MSK震度階が国際的な物差しとなった経緯は、長期にわたる地震観測と揺れの影響に関する研究に基づいています。1920年代に-ヨーロッパ諸国-で開発された、メルカリ震度階とカンニッヒ震度階という2つの震度階を統合して作成されました。これらの震度階は、建物や建造物への損傷、地表変化、人間の感覚など、地震の揺れの影響を記述していました。
その後、世界各地で地震観測網が発達し、地震による揺れのデータが蓄積されていきました。これらのデータをもとに、MSK震度階は-1964年-に国際地震観測・震度学協会(IASPEI)によって国際的な震度階として採用されました。この採用により、世界中で統一された基準で地震の揺れ方を測ることが可能になりました。